Job introduction
働く職種を知る
製造
職種概要
患者様や医療従事者が使用される医療機器を実際に製造することが私たちの役割です。医療機器を扱う責任の重みを感じながら、規格に適合した製品を世の中に送り出すことが私たち製造のミッションです。
製造工程では、1つ1つの部品を組み立てて、製品の姿に仕上げていきます。組立作業の完了後は、全ての製品を1台ずつ検査し、検査規格を合格した製品のみを出荷しています。また、お客様から修理依頼を受け付けた製品の修理も行っており、不具合箇所を特定して修理作業を行うことで、安全な製品をお客様にお返ししています。
また、品質の安定性をより高め、合理的な生産を実現する製造工程をデザインすることも製造職の役割です。そのためには、日々改善の意識を持って学び続け、常に今以上を目指し続ける姿勢を大切にしています。
業務内容
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製造
部品をユニットに組み立てるサブ工程と、本体を組み立てるライン工程に分かれています。様々な工具や治具を用いて一つ一つの作業を手順書通りに正確にこなすことで製品を作り上げ、検査に合格したものを世の中に送り出しています。
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修理
修理を受け付けた製品の不具合症状を解析し、再現性の確認や不具合箇所の特定を行います。解析結果をお客様にご報告し、必要であれば修理を実施し、報告書とともに修理が完了した製品をお客様にお返しします。
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生産管理
受注状況や製品在庫に応じて、生産計画を立案します。需要は常に一定ではないため、人員を各工程に最適に配置させながら、お客様の期待に答えられる納期で製品を送り届けています。
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工程改善
品質・コスト・納期をより高いレベルに引き上げるために、工程や作業手順、製造設備について、あらゆる観点から改善を検討し、それを実践に落とし込んでいきます。
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量産工程設計
新製品の上市前に、開発部門とも連携しながら、その製品の量産を想定し、製造する際の組立・検査工程や治具、生産ラインの検討を行います。製造工程を確立させ、製造スタッフへの指導教育を施します。
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治具設備設計
組立を補助する治具や調整・検査を行う設備の設計・導入を行います。単純に品質・コスト・納期を向上させるだけではなく、人為的なミスを防止するためのポカヨケ要素を盛り込むようにしています。
一日のスケジュール(一例)
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9:00
朝礼
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9:30
前日からエージング試験を実施している製品の性能測定
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10:00
手順に沿って製品の組立作業(1日平均20台)
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12:00
昼休み
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12:45
午前に組立した製品を手順に従って検査
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15:15
休憩
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17:00
翌日までエージング試験を実施
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17:30
日報入力、退社
魅力・やりがい
医療現場で活躍する。
大きな社会貢献を感じる仕事です。
私たちは、人の命にかかわる医療機器の製造を行っているため、徹底した品質管理のもと、安全性が担保された製品を患者様に供給しなければならないという責務を担っています。そのような責務を一人一人が感じながら、仲間たちとともに助け合い、チームワークを発揮して製品を作り上げていく過程に、大きな魅力が詰まっています。
開発
職種概要
新製品の設計開発や既存製品の改良を行うことが私たちの役割です。より高品質で、より使いやすい、価値ある製品を生み出し、医療に貢献することが私たちのミッションです。
新製品では、医療現場におけるニーズを元に企画部門が立案する製品コンセプトや要求仕様を満たした製品を実現するため、量産化を視野に入れながら設計・試作・評価を行います。企画、製造、調達、品質管理、薬事部門等と連携して、規格適合・リスクマネジメントを行い、法規制に則った開発を進める必要があります。
既存製品については、改良や終息部品の代替選定等の業務が発生します。変化点が製品に与える影響をリスクマネジメントや性能評価し、関係部署と合意を取りながら迅速に進めることが求められます。
このように、製品化や改良を実現するためには、設計スキル以外にも法規制に関する知識などが求められ、多くの関係者を巻き込む力と課題解決するための粘り強さが重要となります。
業務内容
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設計
CADソフト等を使用し、概念設計に沿って具体的な設計図を作成していきます。性能・強度等に問題がないか解析しながら、顧客や企画部門からのフィードバックも踏まえて設計の見直しを行い、設計図を固めていきます。
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試作・評価
製品のプロトタイプを試作し、動作確認、安全性や使用感など、あらゆる視点で検証を行います。この段階でも必要であれば設計の見直しを行い、製品コンセプトを満たした製品に近づけていきます。
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認証試験
医療機器として認証もしくは承認されるためには、第三者認証機関による安全性などの試験をクリアし、規格への適合性を証明する必要があります。早期の製品上市にむけて、薬事部門とも連携しながら、認証試験への対応を進めていきます。
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量産設計・試作
生産ラインでの量産化に向けて、性能とコストを両立させた設計に仕上げていきます。生産技術部門と連携し、導入される生産設備や合理的な製造手順に沿った擦り合わせを行い、量産体制を構築していきます。
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改良検討
製品のコストダウンや性能改善に向けた検討を行い、それを実行していくことも開発職の役割です。また日々変わりゆく法規制への対応もその中に含まれます。
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開発文書
品質マネジメントシステムに則った、設計図書や仕様書など様々な文書を厳格に記録し、保管することが求められます。それは既存製品の改良時における設計変更時も同様であり、開発文書の管理も開発職の重要な業務の1つです。
一日のスケジュール(一例)
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9:00
朝礼
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10:00
生産部と組立方法について打合せ
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11:00
試作機評価
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12:00
昼休み
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13:00
グループミーティング
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15:00
開発文書作成
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16:00
取引先と打合せ
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18:00
退社
魅力・やりがい
苦悩しながら具現化し、
世の中に届けることができる。
医療機器は人の命に関わる機器であるため、法規制等で開発プロセスが厳格に定められており、その責任やプレッシャーは大きなものとなります。日々変化する医療現場のニーズにこたえるため、最新技術も取り入れながら製品を開発し、無事上市を向かえることができた日には、大きな達成感を得ることができます。
品質保証
職種概要
医薬品や医療機器は、今まさに病気やけがをされている患者様に使用されるものです。そのため、たとえ適正に使用されたとしても、副作用や不具合のリスクを避けられないのが、私たちが扱う製品がもつ宿命です。そこで、私たちが目指すことは、「ゼロリスク」ではなく「リスクマネジメント」です。
具体的には、製品の使用中に発生した様々な出来事についての情報を医療現場から拾い上げる体制をつくります。そして、それらが想定内か想定外か、どうして起きたのか、同じ事象が他の製品でも起きないかなどの評価・判断を下し、必要な対策を考え実行に移します。こうした不断の努力を続け、現場で起きるリスクの最小化を図ることが私たちのミッションです。
このように、エア・ウォーター・メディカルが企画・開発・製造した製品が世に送り出され、臨床現場で使用され始めてからが、私たち品質保証職の役割の本番となります。
業務内容
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薬機法対応
医薬品、医療機器の開発から製造、販売後の全ての領域において遵守すべき法律として薬機法があります。薬機法に則った品質マネジメントシステムを構築するとともに、その改善を図っていきます。また、許認可の取得や維持管理に必要な業務を行います。
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安全管理
医療現場からの不具合情報を収集し、また不具合製品の実機での検証や解析を通じて、製造工程の改善や教育訓練などの対策の検討を行います。また、製品の適正使用に関する情報発信を日々行っています。
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品質管理
出荷される製品の品質を担保するために、製造工程での監視指導を通じて、不良品発生率の低下と予防を図ります。また、実際に製品を出荷する際の判定も行います。
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開発支援
製品の企画段階から、法規制の観点で企画・開発部門にアドバイスします。また医薬品や医療機器の販売には薬事承認が必要となるため、薬事申請データを作成し、行政当局に対して説明を行うことで早期の上市を支援します。
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社内教育
品質マネジメントシステムに則った業務運用を維持するために、社内関連部署向けの教育を実施するほか、関連法規に関する情報収集を日々行い、社内に発信していきます。
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製造所管理
当社が製造を委託する外部の製造所の監査を行います。その中には海外の製造所も含まれますが、安全・品質管理に関する様々な情報・意見交換を実施し、製品品質の維持に努めています。
一日のスケジュール(一例)
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9:00
出社
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10:00
メールチェック、電話
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11:00
安全管理収集情報の整理、分類
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12:00
昼食
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13:00
返却された不具合機器の調査、解析
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15:00
調査報告書作成
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16:00
オンラインミーティング
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18:00
退社
魅力・やりがい
多くの命や健康を守れるかどうかは、
品質保証職にかかっています。
製品の開発時には不具合が起きないよう、様々なことを想定します。しかし、医療の現場では、想定外のことが起こり得ることも現実です。そのような現実に私たちは向き合っており、私たちが負う使命や責任はとても大きなものですが、それがやりがいにつながっています。未知の事象や複雑な現象を面白いと感じる、素朴な知的好奇心が、メンバーの原動力でもあります。
企画
職種概要
企画職は、それぞれが担当製品を持ち、「事業企画」「商品企画」「営業企画」の役割を担っています。これらは、エア・ウォーター・メディカルと医療現場を結ぶ架け橋の役割を果たしており、市場のニーズを的確に把握し、製品開発に反映させることが私たちのミッションです。また、販売戦略の立案も行い、臨床現場にその価値を届けることまで責任を持って取り組んでいます。
医療市場は病院だけでなく、施設や在宅、予防医療まで多岐にわたります。この多様性を踏まえ、既存の製品分野だけではなく、広い視野を持った提案を行うことにより、会社の持続的な成長に繋げていくことが主な役割です。
企画から販売、販売後のサポートまで、その業務は多岐に渡りますが、それらの業務は全て、患者様の治療と、医療従事者の負担軽減に貢献することが目的であり、強い使命感を持ちながら日々の仕事に向き合っています。
業務内容
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製品企画
医療現場に訪問し、市場の動向や現状のニーズを把握しています。これらの調査結果をもとに新製品を企画し、開発部門をはじめとする複数の部署と連携を図りながら製品化を目指していきます。
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需給管理
顧客の要望に沿った量・種類・時間で製品を届けるための中心的役割を果たします。生産・物流部門と密接に連携し、通常の供給はもちろん、パンデミックや災害など特殊な状況においても安定供給を行っています。
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広報・PR
会社や製品を社会と結びつける役割を担うとともに、価値向上のためのブランディングに取り組んでいます。セミナーや製品情報の配信や、企業案内の作成などを通して対外的な情報発信の役割を担います。
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営業企画
拡販戦略を立案し、グループ会社の販売部門と連携しながら実行へと落とし込んでいく役割となります。具体的な目標やターゲットを設定してトレースすることはもちろん、医療機関のキーパーソンには直接面談し価値訴求を行います。
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営業サポート
営業活動を円滑に進めるためのサポートも重要な業務のひとつです。カタログなど販促ツールの作成や、製品に関する問い合わせ対応など対外的な業務はもとより、社内向け製品勉強会の開催など営業スキルの向上をサポートしています。
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展示会活動
学会や展示会において新たな顧客開拓を行うとともに、正確な製品情報を来場者に伝えます。また、医療現場や社会のニーズに合わせた製品開発を行うための情報収集を行い、新たな知識をアップデートする場にも活用しています。
一日のスケジュール(一例)
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9:00
出社
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10:00
メールチェック
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11:00
カタログ制作会社と打合せ
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12:00
昼食
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13:00
営業向け勉強会資料作成
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15:00
医療機関訪問
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17:00
帰社
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18:00
業務終了
魅力・やりがい
患者様や医療従事者から
感謝の言葉を頂くことができる。
医療機器の製品企画は、技術面、法規制への適合、安全性の確保など多くの課題が伴います。PRが進まず、医療現場になかなか製品が届かないこともありますが、これらの課題を克服していくプロセスで、私たちの製品が患者様や医療従事者の環境を改善したことを実感し、感謝の言葉を頂けた際には、達成感とやりがいを強く感じることができます。
管理
職種概要
会社の縁の下の力持ちとして、経理・人事・総務・システム・コンプライアンスなど、経営の基盤となる仕組みを構築し、それらが適切に機能するように整備・運用することで、事業の成長を支援し、社員の働きやすさを向上させるのが私たちのミッションです。
私たちは、経営資源と呼ばれる「ヒト」「モノ」「カネ」を管理しています。経理は「カネ」を扱い、資金を適正に管理し、会計基準や社内手順を遵守しながら決算を通じて会社の収益と財産を見える化することで、数値の視点からの経営提言を行います。人事は「ヒト」にまつわることとして、給与計算はもちろん、人材育成や採用活動、福利厚生施策を通じて、組織の強化と従業員のエンゲージメント向上を図っています。また、事務所や備品などの「モノ」を管理したり、組織運営の統制を行う総務も重要な業務です。
管理スタッフは製造・開発・販売に直接携わることはありませんが、このような業務を社内のあらゆる部署と連携しながら行っており、会社のハブ機能としての重要な役割を担っています。
業務内容
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経理
現預金の出納、経費の精算、請求書の処理、固定資産の管理などを決められた手順で行い、その内容を会計システムに記帳することで決算書類を作成します。また、税理士と連携しながら法人税等の計算や納付、税務調査対応なども行います。
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人事
労務業務として給与計算や年末調整、社会保険業務などを行います。そのために、労働関係法令に常にアンテナを張る必要があります。また、採用活動や社員研修の企画なども行うことで、組織の持続的発展を図っています。
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総務
社内の規程・規則を整備し、その適正な運用を維持することで、円滑な組織運営を図っています。また、法人登記や株主総会・取締役会の事務局、事業所の管理なども行っており、総務業務のフィールドは広範にわたります。
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システム
製造、販売、経理、労務など、社内のあらゆる業務はシステムを活用して行われています。管理部門に所属する社内SEとしてこれらのシステムを保守し、時には機能改善や入替を行うことで、業務の高度化・効率化を支援しています。
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経営管理
経営方針に則った予算を編成し、その進捗管理を行いながら、事業の拡大と経営資源の最適化を図っています。各部門と折衝しながら課題を抽出し、PDCAサイクルを回すことで会社を導くのが経営管理の役割です。
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コンプライアンス
企業として遵守すべき法令・規範を理解し、これに則った体制を構築・推進することで健全な経営を実現しています。医療業界に特有のコンプライアンスもあり、これらに関する相談を受け付けたり、適切に守られているのかチェックするのが役割です。
一日のスケジュール(一例)
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9:00
出社
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10:00
経理資料の作成
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11:00
前月の月次決算について経営陣に報告
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12:00
昼食
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13:00
購買部門と仕入業務についてミーティング
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15:00
会計システムに当日の伝票を入力
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16:00
税理士と打ち合わせ
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18:00
退社
魅力・やりがい
感謝されたとき、
会社を縁の下から支えていることを実感します。
管理スタッフは、社内の全ての部門・従業員と接点を持ちながら、日々業務を行っています。いかに従業員が働きやすい環境を整備するか、いかに社内をまとめあげることで会社が目指すべきベクトルを1つの方向に合わせるか。このようなことを考えながら、実践に落とし込んでいく。そうした積み重ねで、従業員が笑顔でいきいきと働く姿を見た時、大きなやりがいを感じることができます。