​ お客さまに喜ばれる商品づくりを通して​
お客さまとともに幸せになる

　当社は、医療を通じて社会に貢献することを合言葉に、在宅患者さまが使用する酸素濃縮装置を製造・販売する医療機器メーカにエア・ウォーターの医療事業の一部が合流し、より多くのお客さまに当社製品とサービスを提供する医療機器メーカに生まれ変わりました。
​　当社は創業以来、大切ないのちを守ることと真摯に向き合い、時代やニーズに合わせた製品を提供してきました。これからもお客さまに安全で安心して使っていただける製品を通し“人にやさしい”医療の提供を実践していきます。
　​エア・ウォーター・メディカルは、その実現に向けて「生活医療の提案」「新技術への挑戦」「人にやさしいモノづくり」を進め、これまでお客さまと培ってきた技術・ノウハウをもとに医療機器や介護製品等ヘルスケアに関する製品とサービスをトータル的に提供していきます。​お客さまと私たちの両方を幸せに。私たちが創りだす製品がお客さまの幸せを生む、そして私たち自身の幸せを生む。それが私たちの存在意義であり、夢です。​

当社は、2023年7月に、エア・ウォーター株式会社の医療事業の一部を事業承継し、医療用酸素濃縮装置を製造・販売するメーカから、より多くの医療機器を開発・製造・販売するメーカに生まれ変わりました。　1963年、株式会社医器研として創業した当初から、人工蘇生器や呼吸器関連機器等、医療に関わる製品を製造・販売してまいりました。1988年に初めて酸素濃縮装置の製造を開始、その後二度の事業譲渡を経て、2022年10月にエア・ウォーター・メディカル株式会社に社名変更しました。医療用酸素濃縮装置は、現在まで累計10万台を超える台数を出荷しています。
　当社が創業する34年前、エア・ウォーター創業の原点は、1929年に北海道での酸素供給に始まります。当時は交通事情も悪く、酸素吸入が必要な患者さんが待つ病院にリヤカーで酸素ボンベを運んでいました。その原点から始まり、現在では医療用酸素の国内リーディングカンパニーとして途切れることなく酸素を供給し続けています。加えて酸素にまつわる医療機器や介護用製品の事業にも取り組み、この度、医療事業の一部はエア・ウォーター・メディカルに合流することになりました。

　日本の医療環境は、超高齢化社会、医師の働き方改革、セルフメディケーションの浸透等により、病気を治療する、という考え方から病気を予防とするという考え方が重要視されるようになりました。同時に医療制度改革が進められ、在宅医療の重要性も高まっています。デジタル技術の普及とともに世の中が急速に変化している中、医療も変化の真っただ中にあると感じています。
　私は、この先どう変わるのか、という前に自分自身はどうありたいかということを考えることがあります。企業理念にある「お客さまとともに幸せになる」を達成するためにどうあるべきか。日々悩み、対話し、選択し、トライして、結果と向き合う。結果に至るまでたくさんの選択を行い、うまくいったり、いかなかったり。仕事においても人生においても、誰しも大小さまざまな選択をする岐路に立つことがあります。どちらを選ぶのか、その一つひとつを自分自身で考え抜いて選択することがとても大切なことだと考えています。ある詩人が言っていました。「今までの人生でたった一度でも自信を持って何かを選んだと言えるか」　私は、日々の中で選択という大切な経験を、より意味のある経験にするために、この言葉通り自問自答を繰り返しています。この自問自答が気付きを生み、成長につながる種になる、社会人になってから様々な経験を積み重ねてきた中でそう考えるようになりました。

2023年7月、エア・ウォーターグループの医療機器に関わる人材・技術等のリソースが当社に集約されました。私たちにとって、とても大きな変化の年となります。エア・ウォーター・メディカルは、モノづくりの技術を磨き続け、お客さまの喜びが私たちのやりがいにつながり、私たちの楽しさがお客さまの笑顔につながる製品作りを追求し続けていきます。
最後に、志として、私たちが創る製品やサービスは、お客さまを安心・安全で満たすためのものである。夢として、私たちの仕事の産物は、私たち自身が達成感を味わえる成果物である。信念として、私たちの目の前にある答えの分からない問題は、必ず乗り越えられるものである。この先の10年を考えたときに、なりたい姿として文字に起こしたものです。この文字の実現に向けて、前進してまいります。