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JICA研修員が来社しました

独立行政法人国際協力機構は、マダガスカル共和国内各地の中核病院に医療機材を供与するにあたり、これら機材が長く利用されるよう保守管理の人材育成のため、本邦での研修を実施することととし、エア・ウォーター東日本株式会社福島医療営業所メディサングループ(以下、メディサン)が受託しました。

同国保健衛生省機材メンテナンス課及び各病院メンテナンス課から総勢13名の研修員が来日し、医療用ガス、人工呼吸器、人工透析、放射線関連などの医療機器を対象に講義・実習に加え、医療機関、大学、メーカ訪問のプログラムが実施され、当社は「医療用酸素濃縮装置の製造・メンテナンス現場見学」を担当しました。12月19日に当社にて行いました研修の様子をご紹介いたします。

マダガスカル共和国の言語はマダガスカル語とフランス語です。翻訳ソフトを活用しながら会社紹介資料を準備しました。おいでになったのは研修員、研修監理員(仏語通訳)とメディサンスタッフ計15名、当社は説明者とカメラ担当の4名で対応しました。研修会場の席に着いた直後、当社のカメラ担当がいきなり「カメラ撮影しても良いですか?」とフランス語で話し始めて、驚きとともに研修員の緊張が少しほぐれた感じがしました。

その後、当社の紹介、日本の酸素濃縮器市場や患者さまへの濃縮装置供給の流れを紹介し、酸素濃縮装置の仕組みや日常保守点検について説明しました。取り扱い上の注意点では、多数の研修員がうなずきながら耳を傾けていました。

座学の後、製造現場及びメンテナス現場を見学、濃縮装置に搭載する主要部品の入手ルートや酸素流量設定、酸素濃度の測定方法等について質問がありました。中でも、メンテナンス作業を熱心に見学されていました。

研修の際には、マダガスカル共和国での酸素濃縮装置の状況をお伺いし、部材が入手できずに修理できない機材が多数あることをお教えいただきました。また、当社製造の濃縮装置ライフサイクルに関する質問や、空気中の酸素を増やすための植林を行っているか等、環境面にも関心を寄せる研修員が多くいらっしゃる印象を受けました。

最後に、研修員全員が起立して「ありがとうございました」と日本語でおっしゃっていただき、あっというまの2時間でしたが、当社を研修現場に選んでいただいたことをうれしく思った次第です。

外部の方々と交流することで、お互いを知り、刺激を与えあい、新たな発見を得られる可能性もあると思えば非常に意義深い取り組みだったと感じました。
















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